未来教室~産業廃棄物を処理する会社に学ぶ、未来を見通す力

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知らないことを知るというのは面白いし、重要なことです。

本屋をぐるぐるしていたら目に入ってきた本。

皆さんは、産業廃棄物を処理する仕事ときいて、何を思いますか?

「汚い仕事」

「やりたくない仕事」

「つまんなそうな仕事」

などなど、マイナスなイメージが浮かんでくる人が多いかなと思います。

私自身も、そんなマイナスなイメージを感じていました。

しかし、この本を読んでこのイメージは全く変わりました。

未来教室

 

「私たちの未来のために絶対必要かつ、私たち一人一人がゴミについてもっと真剣に考えないといけない」と思いました。

私たちは経済が発展していく中で、様々な便利なものを生み出してきました。

しかし、「何かを生み出す」ということは、その分「捨てるもの」も増えていくということです。

私たち人間のほとんどは、「生み出すこと」に重点を置き、「捨てること」には重点を置いてきませんでした。

そうするとどのようなことが起きるか。

生み出すことはできるが、捨てるものをちゃんと処分できなくなる。

そして、日本、世界はゴミの山になる。

特に、日本という島国では、ゴミを埋め立てるにも場所が少なく、早い段階でゴミの行き場はなくなってしまう。

そんな未来にいち早く危機感を感じ、その未来に立ち向かっている会社がある。

それが、石坂産業株式会社です。

何十年も前から、未来を見通し、ゴミという問題に立ち向かってきたこの会社。

未来を見通す力を身に付ければ、どう行動をすればいいかがおのずとわかってくる。

この本を読んで、「ゴミ」という問題を考えるとともに、未来を見通す力を身に付けましょう。

本書の言葉を少し紹介します。

海にどんどん溜まっていくプラスチックゴミ

誰もが、必ず使ったことのあるプラスチック製品

お菓子の袋、レジ袋、ペットボトル、おもちゃなどにも当然使われています。

私たちが当然のように使っているこのプラスチックゴミは大きな問題を引き起こすのです。

もちろん適切に処理されているプラスチックゴミもあります。

しかし、問題なのは、道端にポイ捨てされたものや、外に置かれているゴミ箱からあふれ出たものです。

放置されたプラスチックはだんだんボロボロになりますが、自然に還ることはなく、溜まっていく一方です。

ボロボロになったプラスチックは軽いので風に飛ばされ、最終的に海へと流れ込んでいきます。

現在、年間1000万トン以上のゴミが海に流れ込んでいて、全体の80%がプラスチックのゴミなのだそうです。

これは相当な量のプラスチックゴミが海に流れていると誰もがわかるでしょう。

そして、そのプラスチックが波にもまれ、太陽にさらされることによって細かい粒子になり、マイクロプラスチックと呼ばれるものになります。

そして、そのマイクロプラスチックをプランクトンや魚が食べます。

プラスチックは海中にある汚染物質を吸着することがわかっています。

そして、有害物質を含んだマイクロプラスチックを食べた魚が巡り巡って、私たちの食用の魚となり、私たちの体内に入っていきます。

その魚を食べることによって、私たちの体にどのような影響が出るのかはまだ解明されてはいません。

しかし、私たちの生活を便利なものにしてくれているプラスチックが、私たちの生活を脅かす危険性は十分に持っているのです。

 

私たちが日ごろ気にしていないゴミの処理。

未来を見通せば、その重要性が必ずわかります。

そんな未来を見通して、そこに立ち向かう石坂産業株式会社はとても素晴らしい会社です。

しかし、この会社だけではもちろんゴミの問題を解決することはできないです。

私たち一人一人がゴミについて少しでも学び、自分の行動を変えていく必要があるのです。

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