上の世代は、最近の若い人が何を考えているかわからないと思う人が多いですよね。
その中でもゆとり世代と言われている世代が何を考えているのかはとりわけわからない。
ネット社会となっている今の若い人は昔の若い人とは比べ物にならないくらい多くの情報を持っている。
そして、現在の日本の社会的背景(ゼロ成長経済&不況、物質的成熟社会、高度情報化社会、ゆとり教育)も今の若者は感じ取っている。
さらには、そういった社会的背景を背負いながら子供を育てた「親の考え方」も大きく影響している。
そういった背景が今の若者の考え方に大きく影響している。
昔ほど、粗削りで野性的なエネルギーが表に強く出ることもなくなり、上の世代は気になるのでしょう。
しかし、様々な情報に触れている現在の若者は、非常に知的です。
表には強いエネルギーは出なくても、内に知的なものを秘めている。今の若者は総じて、こう言える。
果たして、今のゆとり世代と言われる若者は何を考え、どのように生きていこうとしているのか。
そんな疑問をこの本で少しでも解消してみてはどうでしょうか。
“ゆとり世代”を即戦力にする50の方法
私が印象に残った言葉を紹介します。
情報はあるのがあたり前
今の若者は知らないことや知りたいことがあると、ネット上から即座にその答えを見つける能力に長けている。
必要な情報は、いつでもネット上にある。必要な時にその情報にアクセスすればいいという考えに若者は必然的になります。
今の私たちの「知識」の感覚は、
「知識は蓄えておくものではなく、アクセスするもの」
となるでしょう。この点は、上の世代とは考え方が全然違うのではないのでしょうか。
私も、覚えるのは必要最小限にして、多くのことをネット上で検索して問題解決をしています。
自分の記憶力よりも、ネットの情報のほうが確実であることのほうが多いからです。
そのために、ネット上から正確な情報を見分けるための能力を鍛える必要はあります。
言われていないことはやらない
これは、よく言われることですよね。
仕事でも、言われたことはもちろんやる、しかし、言われていないことまでは自ら進んでやろうとしない。
これは、上の世代と下の世代の大きく考え方の違うところかもしれませんね。
今の若者は昔ほど、がつがつ仕事をするという感じでもなく、会社に対する忠誠心や貢献意識は低いとは思います。
そういう私も、言われた仕事はしっかりこなすが、言われていないことまではやりません。
自ら仕事を増やして、残業になりたくはないので。
仕事をもっとしないと成長できないという方もいるとは思いますが、私は、仕事が終わって、帰宅してからも、日々自己啓発を行っています。
会社では学べない部分をプライベートの時間を使って学ぶのもすごく大切なことです。
そういった理由で、残業でプライベートの学習時間をつぶされないために、言われていないことはやらないスタンスをとっています。
上の世代も、下の世代も認めたうえで、「ゆとり世代」の特徴を語っているこの本はゆとり世代の私からしてもなかなか興味深く、勉強になり、面白かったです。
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