華僑が何かは知らないが、起業という言葉に魅かれて買った一冊。
華僑は東洋人の中で抜群の商才を誇る人たちらしいです。
中国人であるようです。
この本の筆者は、起業するにあたり、華僑に弟子入りをしたそうです。
華僑のビジネスは、日本人のビジネスのやり方とは全く違い、私たちの常識を覆されます。
もしあなたが、起業したけど成功しないというのであれば、この本で今までの常識を捨てて、新たなチャレンジをしてみてください。
きっといままでにない道が拓かれるでしょう。
華僑の起業ノート
では、本書にある、華僑の考え方を教えます。
起業の「条件」は一生揃わない
「うまくいく条件がそろうのを待っていたら、誰かに先を越されるし、そもそもうまくいく条件なんて揃わない」
私たち日本人は、起業するにも何をするにも「準備」を大切にしますよね。
日本では、「準備8割、本番2割」が推奨されています。
しかし、華僑はその真逆です。「準備2割、本番8割」
この差は、チャンスをつかむスピードの差になります。
起業して成功するためには、完璧を追求するよりも、先発のスピードで制するほうが、はるかに勝率は上がるのです。
動きながら準備を進める、走りながら修正していく、同時にやるのが正解です。
人は「辞める」のが前提
「社員がすぐに辞める」と悩む経営者は多いと思いますが、そんなこと気にする必要はないのです。
なんと中国では仕事を一通り覚えたら辞めるのが当たり前なのです。
なぜ、中国の人は辞めていくのか。
それは、中国人は皆トップを目指しているからです。
人に仕えるのは恥ずかしいという感覚で、ナンバー2でも納得しないので、会社は独立のための踏み台なのです。
日本とは大違いですね。文化の違いを感じます。
社員はずっと会社にいるのではなく、「どうせ辞めるんだから」という気持ちで対策しておけば気が楽ですし、慌てることもありません。
会社にとって重要なのは、社員が辞めないようにする、のではなく、社員がいつ辞めても大丈夫なように回せるシステムを整えておくことです。
人間は生きている、ルールは死んでいる
中国社会では、ルールより人間関係が優先なのです。
日本は国のルールを優先しますよね。
中国では、人間同士のルールは人間関係の中で作っていこうという考えなのです。
「ルールは死んでいる」というのは、誰かに作られたルールなど役には立たないということです。
華僑いわく、「中国ではルール通りやる人はアホです。頭を使って工夫して困難を成し遂げるのが人間」
ルールを優先すると可能性の低いことも、人間通しで話せば意外とすんなり通ったりするものなのです。
重んじるべきは誰かが決めたルールではなく、人間同士で決めたルールなのです。
皆さんも華僑に失敗しない企業の方法を学んでみてください。
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